施設基準を満たした医療機関での禁煙治療

近年たばこをとりまく環境は大きく変わってきています。自動販売機における成人識別ICカードの導入。路上喫煙区域の設置。値上げ。禁煙スペースの拡大。喫茶店とは名ばかりのたばこを吸えないお店も増えました。でもなかなかたばこをやめることができないという人も多いのではないでしょうか。それはなぜかというとニコチン依存症という病気だからです。ただ単に精神力でたばこを吸う事を我慢し続ければやめることができるというほど簡単なものではありません。たばこをやめたい時は医療機関に相談するのが早道です。
治療には自由診療と保険診療があります。保険診療で治療するためには医療機関に一定の施設基準が必要です。施設基準は「禁煙治療を行っている旨を医療機関内に掲示している」「禁煙治療の経験を有する医師が1名以上勤務している」「禁煙治療に係る専任の看護職員を1名以上配置している」「呼気一酸化炭素濃度測定器を備えている」「医療機関の構内が禁煙である」の5項目です。最近はこの施設基準を満たした保険適用の診療を行っている医療機関もかなり増えてきました。患者側にもいくつかの条件はありますがクリアすれば保険適用で治療できます。診察は12週間で5回の診療で、禁煙補助薬の処方を受けるたり、息に含まれる一酸化炭素の濃度を測定したり、喫煙経験や状況に応じて医師のアドバイスを受けることができます。
医療機関で診療を受け、一度はたばこをやめることができた人でも再び喫煙を始めてしまう人もいます。ニコチン依存症が治ったとしても喫煙の行動記憶が残っているために再喫煙してしまうケースです。朝起きてすぐたばこを吸っていたりコーヒーを飲むときにたばこを吸っていたりした行動記憶が残っていて再びたばこと手にとってしまう事があります。この行動記憶による再喫煙を避けるためには行動パターンを意識して変えて別のパターンに上書きすることで消去することができます。